自転車競技(ロードバイク)のスポーツ障害⑤|セッティングとスポーツ障害の関係

自転車のセッティングは、パフォーマンスアップ、ケガ予防の面からみても大切です。

合わないセッティングでは、関節位置、筋長など最適な状態を保てず

身体への負荷がかかったり、能力を十分に発揮できなかったりしますね。


〇シートの高さ

シートが低いと膝の屈曲角度が大きくなり(ペダル周期の12時の位置)

膝関節への負担が大きくなります。

反対に高すぎて、ペダルを踏み込めないと

骨盤帯が不必要に揺動してしまい、進行方向が定まりにくかったり

筋疲労が早まることになります。


〇シートの前後位置

シートが前すぎると骨盤前傾ポジションがとれないだけではなく

上体も垂直に近くなるため、風の抵抗を受け

身体への負担が大きくなります。

また、膝関節屈曲、股関節伸展の角度が増大することで

膝の痛み、ペダルの踏み込みが適切に行えません。


〇クリート位置

立位での下肢アライメントの影響を受けますが

つま先を正面向けるように設置します。

クリートの位置は、下肢のアライメントを考慮しないと

kneeinによる膝痛を引き起こすことも考えられます。


〇リーチ

ハンドル位置は乗車姿勢が適切でないと

他のセッティングが良かったとしても不適切な位置になり兼ねません。


〇番外編

骨盤のポジションによって効率よく動員できる筋肉が違うように

セッティングによっても違いが現れます。

トライアスロンの場合は、シートを高くし前方を傾斜させ

極端に上半身を倒し、空気抵抗を減らすことがあります。

その代わりに大腿四頭筋の活動が大きくなります。

ただ、ランニングではハムストリングや大殿筋の余力が残っているということです。


マウンテンバイクにおいては、空気抵抗よりもハンドルの操作性が優先され

バランスが安定するようシートも低く設置し、重心を低く保つことで

安定するようにしています。



これらのようにセッティングによってもスポーツ障害を引き起こすこともあるため

レベルや競技特性によって、変更する必要もあります。

とくに初心者の方は、疲労や痛みがみられるケースは

専門店でセッティングを見直すことも大切ですね。

選手になると下手にセッティングばかりいじってしまうと

何が悪いのかが分からなくなり、スランプにも陥ることもあるため

身体のバランスも含めて対応していきましょう~



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