投球後、肩や肘をアイシングする光景はよくみられますが、、、
最近では、アイシングの有効性は疑問視されています。
疲労回復という面では
局所的な冷結治療を行ったところ、効果はみられなかったそうです。
急性治療のアイシングを提唱した
DR.Gabe Markinは現在
アイシングは治癒を助けるのではなく遅らせると伝えています。
※治癒は遅れますが、一時的に痛みを抑える効果はあるとされています。
メジャーリーグでは、登板後のアイシングを押す球団が
少なくなってきているようです。
アイシングを止めた選手の感想は
「登板の翌日は硬くなってしまっていた筋肉の感じがなくなった気がします。
おかげで連投が苦にならなくなりました」
※スポーツメディスンから引用
では、そもそもアイシングはなぜ行われていたのでしょうか?
急性期の痛み、運動後は少なからず組織のダメージがあり
炎症が起きています。
炎症時は組織修復のために血流量が増加し
健全な組織までダメージを受けてしまうため
アイシングにより血流量を抑えてダメージを最小限に食い止めるということでした。
しかし、組織を再構築するために必要な炎症反応を
アイシングによって抑えることは組織の再生を遅らせると言われるようになりました。
このようなことから、投球後に特別アイシングする必要性はありません。
ただ、クールダウンは必要です。
軽い有酸素運動で心拍を戻し全身の血液循環を良くし
さらに酸素も取り込んでいくこと疲労感を軽減させます。
ストレッチで関節可動域を戻していきます。
案外、アイシングをする割にはクールダウンを取り入れていないチームも多いです。
今すぐアイシングを止めなさいというワケではなく
今までのケガ予防のルーティンに組み込まれている場合は
それが選手の安心感にもつながります。
そのため、無理やり止めるさせる必要もありません。
ただ、血流量を確保するためにお風呂にゆっくり入るなど
血液循環を良くするルーティンを付け加えた方が良いですね。
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