カイロプラクティック心の岡です。
スポーツメディスンには、呼吸との投球動作の関連性の
データーが掲載され
呼吸を意識的に変えるだけでも球速が4~5キロ上がったことが報告されています。
呼吸だけで!?と思う方が多いかもしれませんが
十分に変わる要素はありますね。
呼吸は神経を賦活(活性化)させるために重要です。
上手く呼吸が出来るようになれば
それだけでも姿勢に変化がみられます。
メカニズム的には
呼吸により脳幹(姿勢制御の担う部分)に良い刺激が伝わり
抗重力筋(立つために重要な筋肉)に働きかけ
姿勢が改善されます。
姿勢が改善され、動き出しがスムーズになったことで
球速が上ったことが考えられます。
この場合の姿勢が良いというのは、胸を張った姿勢ではありません。
胸を張っただけでは恐らく球速が落ちますよ。
あと、球速が上った要因としては
肩甲骨と胸郭の関係性にもあると考えられます。
呼吸する上で大切な部位は、胸郭になります。
※図はネッタ―から
図は胸郭であり、肩甲骨は胸郭の上に乗っている状態です。
そのため、肩甲骨の動きは胸郭の影響を受けます。
胸郭が機能すれば、肩甲骨も機能しやすいです。
胸郭が可動していないにも関わらず
肩甲骨はがしなどおこなってもその場だけ動くだけで
ほとんど効果はありません。
大きくはこの2点の影響により
呼吸だけでも球速が上がると考えられます。
※ただし、呼吸に問題がある方に限る
野球肩、野球肘で考えれば
胸郭の動きを評価する必要もあり
どのような呼吸を普段しているかもチェックする必要がありますね。
リスクとしてはデッドボールやクロスプレーによる外傷です。
直接胸郭に衝撃が加われば
呼吸時に胸郭の動きを補助する筋肉にダメージをうけ
胸郭由来のケガを引き起こすこともあります。
〇呼吸のポイント
呼吸は吐くことを意識します。
深呼吸してもらうと、息をめいいっぱい吸ってあまり吐かない方が多いです。
息を吸うよりも吐くを長めに意識しましょう。
楽な姿勢で胸を張らずに呼吸してくださいね。
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