カイロプラクティック心の岡です。
バッティングで「腰が回る」と表現されますが
実際、腰が回る可動域は小さいです。
57番が腰部、58番が胸部、59番が頸部の背骨の可動域を表しています。
腰部の背骨は5つあり
全部の動きを足しても5°しか回りません。
頸部が一番可動範囲は大きいですが
バッティング時は、投手を見ていることですでに回った状態です。
これらのことから、バッティング時で腰を回すという表現ではなく
本来は胸部の背骨が動く必要があります。
著作者:Keith Allison
ただ、胸部の背骨の可動域だけでは、バッティングに必要な可動域が確保できません。
そのため、最も大切な部分は股関節になります。
図はカパンディ関節の生理学
股関節の内旋、外旋(身体を回す動き)を合わせると90°になります。
股関節を使うことで
十分に身体を回してバッティングを行うことが出来ます。
また、股関節を動かす筋肉は、身体の中でも大きく
パワーを生み出せます。
プロ野球選手のお尻周りがどっしりしているのは
このような理由もありますね。
もう少しだけ詳しく説明すると
左バッターの松井選手は
左足の股関節を外旋させながら重心を移動させ
右足の股関節を支点にしながら股関節を内旋させることで
上体が安定し、股関節で生み出されたパワーを
上半身に伝えることが出来ます。
裏を返せば、股関節が使えず
さらに胸部の可動域が小さければ
代償的に腰部を回しすぎてしまうため
腰を痛めてしまう可能性があります。
「バッティングで鋭い打球が打てない」「バッティングで身体を痛めやすい」など
バッティングに関する問題は腰ではなく
股関節、胸部(胸椎)がポイントになります。
まずは、イメージでも良いので
股関節と胸部を使っている感覚でバッティングを行いましょう!
使えない要素は多岐にわたるため
問題を抱えているようであれば、専門家にご相談ください。
カイロプラクティック心でも対応致します!
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