ゴルフの身体の特徴的な使い方は、身体の回旋の反復です。
とくにドライバーショットは、いかにスムーズに身体を回旋させるかで
飛距離も変わってきます。
細かいことを言えば
上半身の筋力や道具(ゴルフクラブ)との相性などもありますが、、、
ゴルフで腰が回らないと表現されることもありますが
実際、背骨の腰部の回旋角度は1~2°であり
5つある腰椎(腰部の骨)を合わせても5~10°です。
それに比べ胸部は、全体で75°の回旋可動域があります。
そのため、胸部の可動域を確保することが大切になります。
胸部の可動域制限の原因としては
日常の姿勢(胸の張りすぎ)
呼吸が浅い
加齢
胸部周辺の筋機能の低下
胸部周辺の外傷
etc
肋骨部は、加齢とともに柔軟性が低下します。
そのため、若い頃と同じように大きな捻転を加え続けると
肋骨の骨折、その周辺の筋を痛めるなどを引き起こします。
日本人では、「胸を張る=姿勢が良い」イメージが根強く
胸部から腰部にかけて真直ぐの背骨になっている方が多いです。
本来は、胸部は後湾(猫背に見える)腰部は前湾になる
S字状の背骨になります。
日常の姿勢の問題から、腰部に負担がかかり
ゴルフでさらに腰を回す意識だけで行うと
腰痛を引き起こします。
トップゴルファーになると腰痛に起因は
そのような問題だけではなく
筋機能の低下が原因となることが多いと考えられます。
身体の回旋で最も重要なのは股関節です。
この部分の使い方が、トップゴルファーと一般と大きな違いです。
股関節は、身体の中でも可動域の大きな関節であるため
ここが十分に使えないと身体の回旋が不十分となります。
それを代償して違う関節に負担をかけてしまうと
腰痛、膝痛、肩痛など上肢の問題まで起こります。
「日頃から、股関節を柔らかくしておけば良いのか?」
と思われる方も多いですが
上手く使えないということが大多数です。
もちろん、関節の可動域を確保することは大切ですが
股関節は腰部、骨盤部、股関節を連動させる使い方をする必要があります。
スポーツ障害の改善、パフォーマンスアップなどは
胸部、股関節の状態、使い方を見直すことが大枠となります。
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