水泳のスポーツ障害③|水中姿勢から考える

水泳で早く泳ぐためには、ストリームラインが大切と言われています。

しかし、何が正しいかは色々と論争もあるようですが

マイケル・フェルプス選手のストリームラインが最も優れているそうです。

※出典:matome.naver.jp


基本的なストリームラインは下のような図で表されます。

※出典:素人スイマーの水泳的思考


単純には、いかに水の抵抗を受けない姿勢を作るかが大事になりますね。

また、ストリームラインは通常の立位姿勢とは異なります。


立位姿勢の背骨は、S字彎曲になりますが

ストリームラインでは、フラットな状態に近づけます。

S字彎曲のままであると背中の丸み、腰の凹み、お尻の丸みにおいて

水の抵抗を受けやすくなります。


もう1つは、立位姿勢の重心位置は丹田(お臍の下辺り)とされていますが

ストリームラインではみぞおち辺りが理想になります。

重心が脚に近くなると下半身が沈みやすく、水の抵抗を受けてしまいます。


水の抵抗が増えてしまうと、パフォマンスの低下だけではなく

自然と腕の負担が増加し(水泳の推進力は上半身優位)

結果として、肩のオーバーワークにもなります。


また、ストリームラインの崩れから浮力を効率よく得られず

身体を反らしてしまい腰を痛めたりするケースもありますね。



現状日本人は、猫背と思っている方でも平背の姿勢が多く

背骨をフラットにするにすることは難しくないように思います。

ただ、胸郭(胸の部分)に動きに制限がみられると

肩の可動も制限され、肩が挙げにくくなることでストリームラインが作りにくくなります。

そのため、胸郭の動きがポイントとなり

パフォーマンスアップ、ケガ予防につながります。


もう1つ大切なポイントは、股関節の伸展です。

股関節を屈曲する筋肉が優位(腸腰筋、大腿直筋)であると

股関節が伸展せず、腰から折曲がった姿勢になりやすいです。

また、この状態で無理に脚を伸ばそうとすると腰を反ってしまうため

ストリームラインが作れなくなります。


大腿直筋は立位姿勢

腸腰筋は間違ったインナーマッスルトレーニングなどによって

優位に働きやすくなり

腰が反りやすい、脚が沈みやすい、腰を痛めやすいなどの

症状が現れやすくなります。





姿勢や運動は、脳から制御されています。

偏った泳ぎ、日常生活の動きで自分の感覚と

実際の姿勢との間にミスマッチが起こっていることがあります。


解りやすく言うと、真直ぐ立っているつもりでも

写真で見ると腰が反っていたり、首が曲がっていたりします。

運動で言えば、腕を肩の高さまで挙げているつもりでも

肩より高かったり、低かったりしています。


このように自分の意志と実際の身体に動きに違いが大きいと

ストリームラインも定まりにくいです。

このような感覚には、視覚、前庭神経、筋紡錘など

身体の様々な神経が影響するため、どれが問題かを評価する必要があります。


ケガの再発を繰り返す、フォームが定まらないなど

このような感覚的な異常も考えられるため

専門家に相談することをおススメします。



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