水泳のスポーツ障害②|水泳の競技特性

競泳は「クロール」「平泳ぎ」「バタフライ」「背泳ぎ」の

近代四泳法で行われています。


水泳の大きな特徴は、当然ですが水中で行われることです。

水中で働く力(浮力、圧力抵抗、形状抵抗、摩擦抵抗、造波抵抗、揚力)も

競技に影響を及ぼします。

水中での抵抗を減らすために、各メーカーがしのぎを削っている側面もありますが

抵抗を大きく受けるフォームは障害に繋がるとも言えます。


水中の抵抗を減らすためのストリームラインを維持することで

背筋群を緊張させ続けると腰痛を引き起こす要因となります。

そのため、限りなく自然な状態でストリームラインがつくれるよう

日々の姿勢作りも大切な要素です。


また、常に緊張状態が続き体幹の回旋運動に支障をきたすと

肩のバイオメカニクスの破綻によって肩の障害にもつながります。



水泳のもう一つの競技特性としては

水中で上肢と下肢を用いて推進力を発揮する運動になります。

ある研究では推進力の90%は、上肢が発揮するとされています。

違う研究でも上肢:下肢の比率は10:1から6:1とされています。


このように上肢の負担は大きく「スイマーズショルダー」と名がつくほど

競泳選手の肩の痛みは多くみられます。

クロール、バタフライ、背泳ぎでは

プル・スルーとリカバリーの2種類のストローク期があり

プル・スルー期にインピージメント症候群が多くみられます。



ストロークの不適切なテクニックとしては

長すぎるストローク

直線的なプル・スルー

過度の肘の伸展

などが挙げられます。





水泳選手の身体特徴としては

上肢と下肢の関節可動域が通常より柔らかいことも多く

関節の不安定性による障害もみられます。

最低限の柔軟性は必要ですが

過度の柔軟性はケガのリスクが高まります。

そのため、重力負荷の少ない水中で接触プレーのない競技ではありますが

これらの要因で障害を引き起こすことになります。


ケガをした場合、フォーム(ストリームライン、ストロークテクニックの見直しなど)

筋肉の機能、関節の位置覚、反射機能などの評価、修正が必要と考えられます。

これらは、物理療法(電気療法、温熱療法など)マッサージなどでの回復が難しいため

専門家に相談することをおススメします。


カイロプラクティック心は、神経機能の評価を取り入れておりますので

お近くの方は、ご相談ください。





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