前回お話して骨盤のポジションによって、骨盤とサドルの接触部位も違います。
※図はゼロから始めるロードバイクさんのブログから転載
Posture5は骨盤後傾位となり、坐骨(①)が接触します。
Posture1が最も骨盤前傾位となり、恥骨(④)が接触します。
骨盤の前傾が強まるほど、接触部位は少なくなりますね。
接触部位が少なくなるほど、上半身が不安定になりやすいですが
その分、踏み込むときに荷重もかけやすくスピードも出しやすくなります。
また、体重が利用できる分、足の体力を温存できます。
ここから、本題の腰痛のお話です。
恥骨は強固な組織によって結合していますが、負荷がかかることでケガの原因になります。
バランスよく乗れていればリスクも減らせますが
ペダルを踏み込む以上は左右差も現れやすく、片側の恥骨部に荷重がかかりやすいです。
そうなると恥骨結合部に剪断力が加わり
結果として、骨盤部の異常運動パターンによる腰痛が引き起こされる可能性があります。
これは恥骨部に乗っているときだけではなく、坐骨に乗っていても起こりえることです。
座るという姿勢は、腰への負担が大きく
腰痛ガイドラインでも建築業よりもデスクワーカーの方が腰痛発症率が高いのは
座る姿勢の負担の大きさを物語っています。
骨盤には腹筋群が付くため、骨盤の問題により
腹筋群の機能低下を引き起こすと
腰の不安定性、大腰筋の過緊張などによる腰痛になります。
これらの腰痛予防として
陸上でのトレーニング、ウォーキングを取り入れ
骨盤への直接的な負荷をかけずに、骨盤周辺に刺激を入れてあげることが大切です。
また、ペダリングのクセによっては
内転筋群→恥骨への負荷
ハムスリング→坐骨への負荷
などの要素も加わってくるため、骨盤のポジション以外の問題により
腰痛を引き起こすこともあるため、ペダリングの修正も必要なケースもあります。
ペダリングについては、今後のブログで書いていきます。
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