自転車競技(ロードバイク)のスポーツ障害③|骨盤帯と腰痛

前回お話して骨盤のポジションによって、骨盤とサドルの接触部位も違います。

※図はゼロから始めるロードバイクさんのブログから転載


Posture5は骨盤後傾位となり、坐骨(①)が接触します。

Posture1が最も骨盤前傾位となり、恥骨(④)が接触します。


骨盤の前傾が強まるほど、接触部位は少なくなりますね。

接触部位が少なくなるほど、上半身が不安定になりやすいですが

その分、踏み込むときに荷重もかけやすくスピードも出しやすくなります。

また、体重が利用できる分、足の体力を温存できます。



ここから、本題の腰痛のお話です。

恥骨は強固な組織によって結合していますが、負荷がかかることでケガの原因になります。

バランスよく乗れていればリスクも減らせますが

ペダルを踏み込む以上は左右差も現れやすく、片側の恥骨部に荷重がかかりやすいです。

そうなると恥骨結合部に剪断力が加わり

結果として、骨盤部の異常運動パターンによる腰痛が引き起こされる可能性があります。


これは恥骨部に乗っているときだけではなく、坐骨に乗っていても起こりえることです。


座るという姿勢は、腰への負担が大きく

腰痛ガイドラインでも建築業よりもデスクワーカーの方が腰痛発症率が高いのは

座る姿勢の負担の大きさを物語っています。


骨盤には腹筋群が付くため、骨盤の問題により

腹筋群の機能低下を引き起こすと

腰の不安定性、大腰筋の過緊張などによる腰痛になります。



これらの腰痛予防として

陸上でのトレーニング、ウォーキングを取り入れ

骨盤への直接的な負荷をかけずに、骨盤周辺に刺激を入れてあげることが大切です。

また、ペダリングのクセによっては

内転筋群→恥骨への負荷

ハムスリング→坐骨への負荷

などの要素も加わってくるため、骨盤のポジション以外の問題により

腰痛を引き起こすこともあるため、ペダリングの修正も必要なケースもあります。


ペダリングについては、今後のブログで書いていきます。









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