自転車競技のスポーツ障害①|多いスポーツ障害

自転車競技には、いくつかの競技があります。

ロードレース

トラックレース

マウンテンバイク

BMX


それぞれ、運動の特性が異なります。

基本としては、

ロードバイクタイプの自転車競技について触れていきます。



競技の特性は

上半身の姿勢維持と

下肢の反復運動が組み合わさったスポーツになります。


また、自転車のセッティング(シートの高さ、ハンドルの位置など)も重要で

不適切なセッティングは、ケガのリスクを高めます。



〇自転車競技におけるスポーツ障害

高校生の自転車競技における障害と発生要因の研究

女性自転車競技選手のスポーツ障害に関する調査

以上の2つの文献を基に記載致します。


どちらの文献でも外傷性のスポーツ障害が多くみられています。

外傷種類は

擦過傷が一番多く次いで打撲、切創が多くみられ

骨折、脱臼、突き指、捻挫も全体の数%発生しています。


受傷機転の多くは転倒によるものです。

競技では集団で走ることもあり

自ら転倒するだけではなく、他の選手との接触により転倒することも多いです。


◇外傷性以外のスポーツ障害

腰痛が一番多くみられ

膝蓋靭帯炎、鵞足炎、腸脛靭帯炎、膝蓋軟骨軟化症などの症状を有する

膝の痛みもみられます。

自転車選手の特有の痛みとして

ハンドルを握ることによる尺骨神経障害がみられます。


腰痛の原因の一因として

体幹の前屈同一姿勢の保持と筋力不足が挙げられています。

膝痛は、下肢のアライメント不良(O脚、X脚など)の関連性

ウォーミングアップ不足、筋力不足が原因にあげられています。


手の障害においては、長時間のハンドル把握、路面の悪い環境などが

原因に挙げられおり、グローブの着用やハンドルテープが予防に有効とされています。



このようなスポーツ障害を防ぐためには

乗車姿勢の習得

下肢アライメント不良の改善

ペダリングのバイオメカニクス(運動連鎖)などを理解し対応する必要があります。



外傷においては、レースの駆け引き、コースとりなどの要因もありますが

少しでも選手同士の接触による転倒を防ぐリスク管理の一環として

周辺視野のトレーニング

身体感覚の向上トレーニング(認識と身体行動のズレを最小限に減らす)

なども重要と考えられます。



ロードバイクは一般の愛好者も増えておりますが

乗車姿勢の理解がないのが現状です。

さらには、〇スタンス理論により基本姿勢を理解しないまま

自分にあった乗車姿勢と解釈してしまい

結果としてパフォーマンスも上らず、障害リスクも高いままであることも多いです。


もちろん、自分にあった乗車姿勢、フォームのスキルを獲得する必要はありますが

基本的な部分を理解したうえで、自分のフォーム、セッティングを

獲得していくことが望ましいですね。



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