競泳の不適切なテクニックによって、バイオメカニクス異常がおこり
肩障害につながることがあります。
〇下記は臨床スポーツ医学から引用
・バタフライ
肩のラインよりも外側で腕を入水させる。または、両腕が近すぎる。
・背泳ぎ
肘を伸展したプル‐スルー
S字型ではなく直線的なプル‐スルー
不十分な身体のローリング
・自由形
中心線を大きく超えたプル‐スルーライン
長すぎるストロークを行おうとする
不十分な身体のローリング
・平泳ぎ
過度の肘の伸展
肘の伸展位や長いストロークは、推進力を得れますが
肩への負担が大きくなります。
肩関節の安定性を保てるのは腕を90°まで挙げたところ(肩と水平)と言われています。
負担の大きいストロークの反復は、肩を痛めやすくなります。
身体の中心線に近づくストロークは
棘上筋(回旋腱板)が伸長される関節肢位になるため
反復されると腱障害を招く恐れがあります。
それにくわえ、インピ―ジメントが起きているとより障害につながります。
身体のローリングが不十分であると
身体の回転によるパワー伝達も不十分となり
結果として腕への負荷が大きくなって肩障害を発生させます。
このように競技特性から肩を痛めるケースがあり
障害予防には、テクニックの習得も重要な要素となります。
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