カイロプラクティック心の岡です。
サッカー選手に多い障害の1つに
フットボーラーズ・アンクルがあります。
別名は衝突性外骨腫とも呼ばれ、二次的に
前方インピージメント(骨同士の衝突)がおこり痛みが生じます。
〇フットボーラーズ・アンクルの発生機序
ボールを蹴るときの強制的な足関節底屈(ボールインパクトのとき)で
足関節前方の関節包が過剰伸長され損傷または
ボールが直接当たることによる損傷によって
伸張性のない関節包に骨が衝突しやすくなります。
反対に踏み込んだ時に強制背屈(つま先が脛に向かう動き)によって
骨同士の衝突が繰り返されることで
軟骨が損傷し、その修復過程で骨棘が形成(外骨腫)され
前方インピージメントを引き起こしやすくなります。
★前方インピージメントにおいては
「前方」「前外方」「前内方」に分類されます。
この2点が一般的な発生機序として言われています。
〇症状
最初は、漠然として不快感。
症状は、徐々に進行し痛みへと変わり
最終的には痛みが鋭くなり、足関節前面に限局された
痛みを生じます。
運動によって痛みが悪化し、アキレス腱を伸ばす姿勢で
痛みが再現されます。
〇診断
病院でのレントゲン、CTなどの画像診断により
確定診断が出来ます。
〇一般的な整形外科治療
ひどくなければ、保存療法が適応され
安静、ステロイド注射(炎症を抑える痛み止め)
物理療法(低周波、高周波など)が行われます。
外骨腫がかなり突出していれば
外科的切除(関節鏡視下、観血的手術)を行うことがあります。
手術になると非荷重トレーニングからのリハビリとなり
競技復帰に時間を要するため
手術になる前に対応する必要があるのではないでしょうか。
フットボーラーズ・アンクルの前段階として
捻挫による靭帯損傷
捻挫治療が適切に行われなかったことによる関節不安定性があり
このブログでも何度か書いているように
捻挫が根本的な問題となることもあります。
捻挫は治療を甘くみず、しっかりとしたリハビリを行いましょう。
骨棘が出来ていないケースでも足関節前面に痛みを
引き起こすこともあります。
足関節の異常な運動パターンが1つの原因です。
足関節前面にある距骨は、身体の中で唯一
筋肉が付着していません。
そのため、他の関節のアライメント不良により
異常な運動パターンを起こすことがあります。
とくにサッカーにおいては、ボールインパクトによる衝撃
キック動作、ランニング動作などによる足関節の反復運動によって
異常な運動パターンを起こしやすいです。
初期の段階であれば
足関節(とくに距腿関節)の正常な関節運動の獲得
筋肉の協調運動を再教育によって早期改善が見込まれます。
カイロプラクティック心でも対応しておりますので
しっかりとケアをして
サッカーのパフォーマンスを上げていきましょう!
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